こんにちは、2択に弱い、みんな島です。
「みんな島さん、静脈麻酔を希望になってますけど、今日の先生は麻酔を使わないんですよね。苦手なようでしたら鼻から胃カメラを入れれば、苦しくないですよ。」
「私、ほんとに胃カメラ苦手なんです。」
「静脈麻酔をすると急に眠くなったり、検査後もぼーっとしたりするので車で帰ることはできませんが、どうしますか?」
「大丈夫です。妻に来てもらうので、たっぷり麻酔をして下さい。お願いします。」
「前回は口からですか?鼻からですか?いつもはどうしてるんですか?」
なぜか希望が受け入れられない………。もう静脈麻酔をしなきゃいいんでしょ!そんな会話から健康診断が始まったのです。
私が強く希望し却下された静脈麻酔とは?
🔴静脈内に麻酔薬を注入して行う全身麻酔。麻酔の導入が迅速で,患者の不快感が少い。しかし,麻酔薬の調節がむずかしく,麻酔レベルが大きく変動したり,ときに呼吸の抑制を起すことがあるので,別に麻酔器を用意して実施する必要がある。静脈麻酔薬としては,バルビタールを初めとして,ケタミン,ドロペリドールとフェンタニールの混合薬などがある。 引用元「ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典」
意識のない状態での胃カメラ検査が却下され、鼻からか?口からか?決められないまま検査の時間になってしまいました。
決められない理由は、静脈麻酔ができないならもうどっちでもいい!という投げやりに近い感情に私がなっていたからです。
結局、鼻から胃カメラを挿入しましたが、15年前に口から挿入した時の苦しさがフラッシュバックするほどの苦痛をともないました。
1リットルくらいは、よ◯れを垂れ流したんじゃないでしょうか。もう大変です。
検査結果は異常なしでしたが、精神的に後遺症は再び残り、立ち直るのにまたまた15年かかりそうです(^_-)
私の結論としては、胃カメラ検査は鼻からでも口からでも結局、苦しく嘔吐するという答えに至りました。
そこで本日は、胃カメラ検査が苦手な私がいったい口から挿入するべきなのか、鼻から挿入すべきなのかを悩み、投げやりな気持ちで選択した結果ミスを犯し、苦痛に耐えた実体験を記事にしたいと思います。
トラウマ!20代で胃カメラを初体験
私は今までの人生で2度、胃カメラ検査をしています。
2回目は昨日、1回目は15年前、20代の時にバリウム検査でひっかかり、その再検査として胃カメラをしました。
その時の苦しさと辛さは忘れることができません。言い表すなら、悶(もだ)えるという言葉が、1番ピッタリきます。
当時の私は、口からの検査以外に鼻からの検査があることも知らないレベル。
さらに、胃カメラが喉を通っていく感じが3年ほど違和感として残り、絶対にもう二度としないと誓った決意と
「歳とったら平気になるから。20代だから拒否反応が強いだけだよ!」
と医師から説明を受けた言葉を覚えています。胃カメラがトラウマになっても年齢を重ねさえすれば楽になると信じたのです。
再挑戦!40代の胃カメラは苦しくない?
15年前の記憶では、まず液体を飲み、スプレーのようなもので喉の奥を痺れさせ、口から胃カメラを挿入しました。
スプレー式の麻酔薬が喉の奥に届かず、痺れていないのが自分でもわかります。つまり、喉の奥にスプレーが届いていないということは、麻酔が効いていないのです。
苦しみの最大の原因はそこでした。
だから先日の胃カメラ検査では、静脈麻酔をお願いしたのに、なぜか病院側は消極的で静脈麻酔を辞退するように促す圧力がヒシヒシと伝わってきました。
結局、静脈麻酔ができないまま、胃カメラ検査に挑むことになったわけです。
では世間一般的にはどうなんでしょう?気になりますよね。私は気になりました。
とあるサイトによると胃カメラの挿入時、口から派と鼻から派の割合は、口から派が若干多いそうですよ。
鼻から胃カメラを挿入する準備
私が通された検査室は、真上に古い冷房、隣に古びた手洗い場、そして、冷たいシートがかけられた小さなベット、すぐ隣にモニターが設置されている冷たさが際立つ安置場のような雰囲気でした。
その背筋が凍えるような部屋でベットに座り、鼻から胃カメラを挿入する準備に身をゆだねます。
準備の流れ①液体を飲む
②鼻の穴を麻痺されるための液体を鼻の奥に注入する
③大小の大きさの違うチューブを鼻に突っ込む
1つ目の液体は、消毒する薬だと思います。
2つ目は、のどを麻痺させる薬ですが、問題がひとつ発生。
鼻からチューブで麻酔薬を入れるわけですが、のどを通過させてすぐ飲み込んでしまうとのど元が麻痺しないのです。
看護師さんに「のど元で一旦液体を止めてくださいね。」と言われたのに、のど元で液体を止めようと努力していた瞬間、
「大丈夫ですか?」
と看護師さんが話しかけてくるんですよ。しかも私はうなずけばいいだけなのに、
「はい大丈夫です。」
としゃべってしまい、一気に液体を飲み込んでしまったわけです(^_-)。のどの奥が全く痺れていないのが感覚でわかり、不安な気持ちで押しつぶされました。
3つ目は、大小違う大きさのチューブで、鼻からカメラを通す道を確保する作業を看護師さんがしてくれます。
3つ目の作業が終われば、先生がやってくるらしいんですが、待てども待てども先生がやってきません。
冷たい部屋、冷たいベッドの上でチューブが鼻に刺さった状態のまま、ひたすら上を向いて先生が来るのを待ちます。
30分以上は待ってたんじゃないでしょうか?そこでふと疑問を感じることに。
「最初に入れた麻酔、切れてない?」と思い、看護師さんに聞いてみると
「また、鼻に入れる時これを塗るから大丈夫だよ!」と言われ流されました。
体験!胃カメラを鼻から挿入
医師が検査室に到着してからは、緊張マックスです。そんな私を尻目に先生と看護師さんが何かやりやってます。
医師「俺は、口からのつもりできたけど鼻からなの?」
看護師「鼻からの通り道は細いんですが、口より楽かなと言うことで、急遽鼻からになりました。」
私「おいおい、意思の疎通できてないじゃないか?この病院!」
不安でしかありません。そんな私の心配は関係なくいよいよ検査が始まります。
鼻の穴の小ささ
医師はまずカメラではないチューブを私の鼻に入れた感触から、
「あー、カメラは通りにくいかもわからんなぁ〜。でもいけるか?」
見た目の鼻の穴の大きさとは関係ないんですね(笑)
もう不安でしかありません。カメラが迫ってきます。いよいよ鼻に入ってくる。
「鼻の奥に当たっているの分かる?ここが通ったら楽になるからね。我慢してね。」
1度目の試練
胃カメラが喉の奥を通過するとき、医師からの指導が入ります。
医師「はい、力を抜いて飲み込んで。」
私「力も抜けないし、飲み込めないよ。」
我慢して飲み込みましたが、15年前の悪夢が一瞬で再来です。涙が出る。よだれが出る。うめき声は室内に響きわたります。
正直、もう大変。1度目の試練(嘔吐)は、鼻からでも苦しいことを私に教えてくれるには、十分なものでした。
さらにカメラは食道を進み2度目の試練がやってきます。
2度目の試練
鼻からでも苦しいことが分かり気力が尽き、目は虚ろ、よだれはたれ放題、力のない声を発し、例えるならベットに横たわるだけの情けない40代の男になってました。
看護師さんは優しく口をティッシュで拭いてくれるんですが、なんとそこでティッシュ切れ(笑)
それが原因で何やら看護師さん同士が言い争ってます。そんな光景を虚ろな目で見ながら、検査が終わることだけを願います。
そして、突然2度目の試練(嘔吐)がやってきて、目で助けを求めるも伝わらず。看護師さんからは、遠くを見るように指導されますが苦しさは変わりません。
15年前の検査より胃カメラが入っていた時間は長かったです。丁寧に見て下さっていたのも分かりました。そして、医師から
「うん。胃は、きれいだね。今まで引っかかったことはないだろうね。」とお褒めの言葉を頂き、もうすぐ検査が終了することを確信したのです。
暴飲暴食をしなくなったので、胃カメラ検査では悪いところは見つからないと思ってたんですが、安心しました。
ちなみに胃カメラの前に検査したレントゲンで、思いもよらない結果を医師からもらってます。その時は、ツイートせざるを得ない心境でしたね。
今、健康診断に来てるんやけどレントゲン写真見て先生が『この放射状に広がってる白い部分が気になるわ。2.3ミリあるんやけど、癌かもしれないから精密検査だね。』と笑顔で言った。そして、今から胃カメラ😭。ブログの記事が医療の話に特化してしまいそうだ……。
— みんな島 (@minnajimaai) 2018年9月18日
最後の試練
カメラが体内から抜けていく瞬間に、最後の試練(嘔吐)はやってきます。
カメラが胃から喉へと上がっていくのは、医師の手さばきを見れば想像できるのですが、鼻まで到達した感覚はありません。
鼻の穴の奥をカメラが通過すると、最後の試練(嘔吐)とともに、検査の終了です。身も心も疲れきった私は、放心状態で頭を起こすことさえできません。
そして、なぜかずっと「こんなんで、すみません。」と謝り続けていました。
医師と看護師の言葉
医師「鼻と口どっちがしんどかった?」
私「(どっちもじゃー!)と思いつつも鼻です。」
看護師「鼻からなのに、これだけえずく人は珍しいね。」
私「だから静脈麻酔してってあれだけ言ったやん!」
自分の体は、自分が1番理解してます。だから静脈麻酔を強く希望したのに、頑(かたく)なに拒否されました。その時、この結果は予想できたのかもしれませんね。
まとめ
15年ぶりの胃カメラ検査の日、鼻から入れるか?口から入れるか?を悩むぐらいなら、意識がない状態で検査を受けるのが楽なのでは?と思い、静脈麻酔を強く希望してみました。
しかし、なぜか頑なに拒否され、口よりも鼻からのほうが楽だよ!と検査の直前まで何度も説得され、鼻から胃カメラを挿入することとなりました。
そして、検査は無事に終了し下した結論は
「胃カメラは、口からでも鼻からでも苦痛の大きさは同じ」
です。尚、鼻からは楽だと言われているのに、私は苦痛しか残らなかった理由は3つミスが原因だと考えます。
苦痛の理由!①麻痺させる液体を一気に飲み込んでしまったミス
②先生の到着が遅くなり、麻酔が切れ始めたミス
③過去のトラウマが脳裏によぎり体が硬直してしまったミス
次回、鼻からか口からかどちらで検査をするかと問われると私はおそらく、静脈麻酔をして口からの検査を選びます。
理由は、鼻からよりも口から入れる胃カメラ(内視鏡)のほうが精度が高いと検査後に知ったからです。
ただ、私はもう15年間は胃カメラ検査はしないと思いますが、あなたがもし胃カメラ検査を受けるのなら、病院の都合は気にせず希望を伝えて下さい。
静脈麻酔をするのもしないのも自由ですが、胃カメラを挿入され始めたら、あなたの自由はないですよ。